『プロテインと痛風の関係性』尿酸値を上げてしまう最大の理由

『プロテインと痛風の関係性』尿酸値を上げてしまう最大の理由

 

[chat face=”hutosi1-1.png” name=”ナヤミくん” align=”left” border=”gray” bg=”none” style=”maru”]プロテインを飲むと尿酸値って上がるの?

痛風持ちだけどプロテインって大丈夫?

痛風とプロテインって関係ないよね?[/chat]

このような悩みを解決できる記事になってます。

 

  • プロテインを飲んで痛風になるの?
  • プロテインと痛風について

結論からいうと、尿酸値の高い人や高尿酸血症の人は『ソイプロテイン』を避けるべきです。

ソイプロテインの元となる大豆に、『プリン体』が多く含まれているからです。

痛風の原因となる『高尿酸血症』は、プリン体の代謝異常や尿酸の排泄障害により起こります。

尿酸値の高い人や高尿酸血症の人はソイプロテインは避け、牛乳から作られる『ホエイプロテイン』や『カゼインプロテイン』にしてください。

※腎臓疾患の人はタンパク質制限が必要な場合があります。医師や栄養士に相談してからプロテインを摂取してください。

この記事を読むことで痛風について詳しくなり、プロテインを安心して飲めるようになります。

プロテインを飲んで痛風になるの?

プロテインを飲んで痛風になるの?

痛風の原因は食べ物に含まれている『プリン体』の代謝異常による、高尿酸血症が原因で起こります。

痛風の原因

  • 肉や魚中心の偏った食生活(プリン体の摂り過ぎ)
  • 飲酒(特にビール)
  • 肥満
  • 高尿酸血症
  • ハードなトレーニング
  • 薬剤の影響
  • 遺伝的な要因

では『プロテインを飲んで痛風になるの?』ですが、問題はプロテインが作られる過程にプリン体が含まれているかが鍵になります。

プロテインの元となる素材

ホエイプロテイン・カゼインプロテイン・ソイプロテインは以下の素材により作られます。

  • ホエイプロテイン → 牛乳
  • カゼインプロテイン → 牛乳
  • ソイプロテイン → 大豆

ソイプロテインの原材料である大豆にはプリン体が多く含まれているため注意が必要

食品中のプリン体含有量(mg/100g)の表によると、以下のようになります。

卵・乳製品

  • 牛乳 0.0
  • チーズ 5.7

豆類

  • 乾燥大豆 172.5

牛乳にはプリン体がほとんど含まれていませんので、『ホエイプロテイン』や『カゼインプロテイン』は特に気にすることはないです。

『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』によると、牛乳には高尿酸血症の治療に効果があるともいわれています。

タンパク質を制限する必要がある腎臓疾患をお持ちの人は気をつけてください。

医師や栄養士に相談してから、摂取するように気をつけてください。

対して大豆には多くのプリン体が含まれています

『ソイプロテイン』を飲み続けると尿酸値が上がる危険性は十分にあります。

尿酸値が高めの人や高尿酸血症の人はもちろんのこと、ソイプロテインを飲むことはおすすめできません。

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プロテインと痛風について

プロテインと痛風について

尿酸値を上げる可能性がある『ソイプロテイン』は注意する必要があると話してきました。

では、そもそも『痛風』とはどんな病気なのかご存知でしょうか?

痛風の由来は、『風に吹かれただけでも痛む』から来ています。

こんなことを聞くと絶対になりたくないですよね?

『痛風』について掘り下げていこうと思います。

 

痛風とはどんな病気?

プリン体の代謝異常や最終産物である尿酸の排泄障害により、体内に尿酸が蓄積し、血中で尿酸値が高くなる『高尿酸血症』を起こします。

高尿酸血症だけでは無症状ですが、尿酸塩が関節に沈着し関節炎を起こすと激烈な痛みを生じます。

この病態を『痛風』と呼びます。

成人男性に多いのが特徴です。

 

痛風についてもっと詳しく

痛風には原発性と続発性があります。

原発性 → 遺伝性要因に環境因子が加わるもので、産生過剰型と排泄低下型、さらに両方の混合型がある

続発性 → 悪性腫瘍(白血病・多発性骨髄腫など)、腎不全、薬剤(利尿薬など)などが原因となって発症

 

どんな症状を起こすの?

まず高尿酸血症だけでは症状はありません。

尿酸結晶が関節内に沈着し、白血球が貪食して炎症を起こすと痛風発作になります。

特に多いのが母趾基関節(第1中足趾節間関節)、いわゆる足の親指の第1関節あたりの発赤や熱感、激痛です。

その他にも痛風は尿管結石を合併しやすく、腰痛や背部痛まで起こします。

動脈硬化症も併発しやすいといわれています。

痛風が重症化すると、関節破壊や腎不全まで進行します。

さらに心疾患や脳血管障害を合併することが多く、予後を左右します。

 

運動による痛風

日頃から血中尿酸濃度の高い『高尿酸血症』の人がトレーニングをすると、発汗やトレーニングによる体内の影響で、血中の尿酸濃度が急激に高まって痛風発作につながる場合があります。

発汗によって体液が少なくなる夏場は、特に注意が必要です。

 

痛風にならないためには?

日頃からの食生活を見直す必要があります。

実は痛風患者の約60%が肥満だといわれています。

ここで注意するポイントをまとめてみました。

食生活

  • 肉や魚などプリン体を多く含む食品を控える

※その他食品にどれくらいプリン体が含まれているか表を載せます

食品中のプリン体含有量(mg/100g)

引用:帝京大学薬学部物理化学講座 薬品分析学教室 金子希代子教授提供

  • アルコール飲料はプリン体の含有量こそ多くはありませんが、アルコールの作用で尿酸値が上がるので注意する(特に控えるのはビール)

運動

  • ハードなトレーニングに注意(エネルギーとなる物質の分解過程で尿酸が発生。尿酸は汗からは排出されず、汗による尿の減少により結果尿酸が溜まる。)

特に高尿酸血症の人は要注意。血中の尿酸値が高まらないように、水分をこまめに取る必要がある

その他にも遺伝的なもの(家族に痛風の方がいると、遺伝的になりやすくなる)やストレス(ストレスにより、プリン体から尿酸を生成する酵素を促す)にも注意する必要があります。

 

定期検診の有効性

定期検診を受け、常日頃から血清尿酸値を把握することも有効です。

血清尿酸値 7.0mg/dl 以上 → 高尿酸血症

血清尿酸値 8.5mg/dl 以上 → 痛風発作を発症する確率が高い

 

もし痛風になってしまったら

現在、痛風発作時の治療と、高尿酸血症に対する治療があります。

痛風発作時の特効薬 → コルヒチン

※消炎鎮痛薬でも発作を鎮静化できる

高尿酸血症 → 尿酸排泄薬もしくは尿酸生成阻害剤

※肥満の改善やアルコールの過飲、1日に摂取するプリン体量を制限(1日400mgを目安)

引用:『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』

 

まとめ:痛風はときに命に関わる病気

これまでをまとめましょう。

『痛風』とは食品に含まれるプリン体の代謝異常による高尿酸血症が原因

プロテインの原材料でプリン体が多く含まれる『ソイプロテイン』は注意が必要

『痛風』には原発性と続発性がある

『痛風』になる原因

  • 肉や魚などプリン体が多い食生活
  • 運動による作用(特に発汗が多い夏場は注意)

血中尿酸値の注意点

  • 血清尿酸値 7.0mg/dl 以上 → 高尿酸血症
  • 血清尿酸値 8.5mg/dl 以上 → 痛風発作を発症する確率が高い

『痛風』に対する治療はある

痛風とは激痛を伴い、放置すると命に関わることもある厄介な病気です。

痛風を引き起こす高尿酸血症にならないように、日頃からの生活習慣を改める必要があります。

肥満は何よりも大敵なのです。

ソイプロテインの元となる大豆には多くのプリン体が含まれていいるので、尿酸値が元々高い人はおすすめできません。

プロテインと痛風をきちんと理解した上で、安心してプロテインを使ってください。

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