『プロテインと人工甘味料』当たり前のように使われる本当の理由

『プロテインと人工甘味料』当たり前のように使われる本当の理由

[chat face=”haraheri1-1.png” name=”ナヤミさん” align=”left” border=”blue” bg=”none”style=”maru”] プロテインって何であんなに甘いの?

プロテインに入っている人工甘味料って大丈夫なの?[/chat]

上記の悩みについて解決できる記事になっています。

結論からいうと、人工甘味料は少量なら問題ありません。

プロテインに使われている人工甘味料を摂取したことで、被害などの報告はないため、国が定めている許容摂取量をしっかり守っていれば、安全性は確保されているということです。

しかし、近年の人工甘味料に関する研究によると、糖尿病予備群にあたる『耐糖能異常』を起こす可能性があるとわかってきました。

プロテインに使われている全ての人工甘味料で行われた研究ではありませんが、人工甘味料が私達の身体に影響を与える可能性を考えて、避けれるなら摂取しない方がよさそうです。

この記事を読むことで、プロテインに使われている人工甘味料の種類や特徴、起こり得る危険性がわかります。

人工甘味料とは?

人工甘味料とは、甘みをつける甘味料を人工的に作ったもののことをいいます。

人工甘味料は大きく分けて、2種類に分けることができます。

1つは『合成甘味料』、もう1つは『糖アルコール』です。

合成甘味料は、この世にない成分を人工的に作り出した甘みのことをいい、糖アルコールは自然界に存在するが、天然で取れる量が少ないため人工的に手を加えて作り出したもののことをいいます。

プロテインに使われている人工甘味料

身体を大きくしたり体重を増やす目的で飲むプロテインを除き、通常プロテインには炭水化物(糖質)がほとんど含まていません。

それなのにあれほど甘く感じるのはなぜでしょうか?

それは人工甘味料が使われているからなのです。

現在市販されている人気のプロテインに含まれる人工甘味料は、どんなものがあるか調べてみました。

メーカー 人工甘味料(合成甘味料)
Myprotein スクラロース
SAVAS

スクラロース、アセスルファムカリウム、

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物

ON(Optimum Nutrition)

スクラロース、アセスルファムカリウム
DNS

スクラロース、アセスルファムカリウム、ネオテーム、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物

beLEGEND

スクラロース、アセスルファムカリウム

weider

スクラロース、アセスルファムカリウム、

アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物

人工甘味料の安全性および検査する公的機関

人工甘味料の安全性を調べる公的機関を紹介します。

  • FDA(米国食品医薬品局)
  • EFSA(欧州食品機関)
  • WHO(世界保健機構)
  • FAO(国連食糧農業機関)
  • 厚生労働省
  • JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)

人工甘味料の特徴

プロテインに使われている人工甘味料は、それぞれどんな特徴があるか見ていきましょう。

人工甘味料 特徴
スクラロース

スクラロースは、砂糖を原料とする甘味料である。砂糖の3カ所の水酸基を選択的に塩素原子に置換することにより生成され、1976年に英国で開発された。

海外の公的機関全てから許可を得ている、安全性が高い人工甘味料。

スクラロースを化学式で見ると、猛毒の農薬やダイオキシンなどと同じ有機塩素化合物に分類されている。

実際の症例は報告されていない。

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)において、1日の摂取許容量(ADI)は体重1kgあたり15mg未満

砂糖の600倍の甘さ。

1gあたり0kcal。人の身体はスクラロースを炭水化物(糖)として捉えず、1日経つとほぼ排出してしまう。

虫歯になりにくい。

人工甘味料 特徴
アセスルファムカリウム

アセスルファムカリウムは、酢酸由来のジケテンと酸性洗浄剤などとして利用されているスルファミン酸を合成反応させた後に、三酸化硫黄を反応させ、水酸化カリウムで中和、結晶化したもので、1967年にドイツで開発された。

厚生労働省が発表している実験結果に、アセスルファムカリウムを大量に摂取したラットの死亡例が認められており、また妊娠中のラットでは子供にも影響があったと報告されている。

摂取量を大幅に超えばければ問題ない。

人の死亡例などは報告なし。

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)において、1日の摂取許容量(ADI)は体重1kgあたり15mg未満

砂糖の200倍の甘さ。

アスパルテームなどの他の甘味料との併用によって、砂糖に近い甘味となる。

1gあたり0kcal。

虫歯になりにくい。

人工甘味料 特徴
アスパルテーム

アスパルテームは、アスパラギン酸とフェニルアラニンの2種類のアミノ酸を縮合させて製造されるアミノ酸系甘味料で、1965年に米国で開発された。

アスパルテームは米国で発見された成分だが、現在使われる形にしたのは日本でも有名な『味の素株式会社』であり、製法の特許を持っている。

FDA(米国食品医薬品局)で行われた審査では、一般家庭で使う量ならば急性・慢性ともに毒性の心配はないと安全性を認められている。

含まれている『フェニルアラニン』という成分には注意する必要がある。健常人が使う分には問題ないが、フェニルアラニンを身体の中で代謝できない『フェニルケトン尿症』の人が使うと毒になってしまう。

その患者が誤って使うと危険なため、商品にアスパルテームを記載するときは『アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物』と表記することが義務付けられている。

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)において、1日の摂取許容量(ADI)は体重1kgあたり40mg未満

砂糖の200倍ほどの甘さ。

タンパク質の成分であるアミノ酸からできているため歯垢形成を起こさず、虫歯の原因になりにくい(非う蝕性)。

人工甘味料 特徴
ネオテーム

ネオテームは、アスパルテームをN-アルキル化することにより合成して得られたジペプチドメチルエステル誘導体の甘味料及びフレーバー増強剤である。

アスパルテーム同様に分解物として『L-フェニルアラニン』が検出されるものの、主要分解物は『NC-00751』である。ネオテームがすべてL-フェニルアラニンに変換されて摂取される可能性は小さいので、L-フェニルアラニンに関する注意喚起は必要ないとされてる。

JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)の安全評価をクリアしている。

スクラロースの7,000~13,000倍。

類似構造のアスパルテームと比べても約30~約60倍の甘みを持っている。

体内で吸収されることがないことから、カロリー0といわれている。

人工甘味料の危険性

プロテインに入っている人工甘味料を摂取したことにより、心配される副作用を記します。

人工甘味料 心配される副作用
スクラロース 白血病、赤血球減少、リンパ腫、マグネシウム欠乏、甲状腺の衰え、白内障の危険性、卵巣収縮、成長の遅れなど
アセスルファムカリウム 発がん性、うつ病、吐き気、頭痛、肝疾患、腎疾患など
アスパルテーム 不妊症、知能の低下、眼球突出、肝障害、うつ病、認知症、糖尿病、生理痛、ポリープ、じんましん、アレルギー、心疾患、不眠症など
ネオテーム アスパルテームと同様の副作用の可能性あり

なぜ人工甘味料は使われるのか?

この世にない甘み成分を人工的に作り出した人工甘味料。

危険といわれながらも、実害報告がないため平然と使われているのが現状です。

私達が普段手にする食品に、当たり前のように使われているのです。

では人工甘味料がなぜ使われるのか、そのメリットを調べてみました。

  • 砂糖よりも甘いため、使用量が少なくて済む(コストがかからない)
  • 1gあたりのカロリーが低い
  • 虫歯になりにくい
  • 血糖値を気にしなくて済む(糖尿病患者の血糖値コントロール)

まとめ

  • 人工甘味料とは
  • プロテインに使われる人工甘味料
  • 人工甘味料の特徴や危険性

上記について説明してきました。

危険と噂される人工甘味料ですが、実害報告がないため当たり前のように世の中に出回っているのが現状です。

プロテインに入っている人工甘味料も、もちろん摂取許容量範囲内なので日常的に使っても問題ないとされています。

それでも人工甘味料と聞いていいイメージはわきませんよね?

私達はまだまだ人工甘味料について、知らないことが多すぎるのです。

人工甘味料にはもちろんいい面もたくさんあり、危険さえなければ画期的なものだと思うのですが。

近年、人工甘味料に関する研究が進んできて『耐糖能異常』を起こす可能性があるとわかってきました。

これからもっと研究が進み、ほんとうの意味で人工甘味料を安全に使える日が来ることを願っています。

プロテインカテゴリの最新記事